京都帰り蟹クリームパスタひとり

大学時代の友達に会いに行く

 

終電、品川駅

白色のライトに照らされた夜

自分の物でいっぱいの荷物を背負って

疲れたあしで何かに抗うような感じで

 

どんな音楽も合わない

久しぶりに無音が落ち着いた

 

京都駅に着く

みんなに連絡しても

酔っ払いでまともに連絡はとれやしない

 

四条駅の低い花壇の隅で座って待った

しばらくしてポツポツと知っている顔が

 

馴染みのある友達も

東京にいるのに3年ぶりに会う子

結婚したふたり

大学の時に喧嘩してそれっきりだったやつ

 

全力で抱きしめたい

酔っ払いやつらにカメラを向ける

 

ドラマの最終回を見終わってしまった時のちょっと寂しい感じが

3年間ずっと隅にあったんだろうな

その最終回を超えてくる新しいドラマが始まるみたいな予感

 

こんなわけわからない言葉も

この人たちなら共感してくれるだろうな