フランス旅行記4

7月5日(火)

朝7時発ニース行きの飛行機に乗る。

そのために朝4時にパリを出なくてはいけないのだが、

真っ暗な道に数少ないオレンジの街灯でめっちゃ怖い。

予約していたタクシーが到着して、運転手はアフリカ系の人だった。

ニット帽にサングラス、揃えられてない髭で不安になり、

リュックを前でしっかり抱えて乗った。が、結局とても優しい人だった。

空港のターミナルを聞かれてどこかそのことで忘れてしまっていると一緒に確認してくれた。

しかも運転も寝てしまいそうになるほど滑らかだった。

 

予想は1時間で着く予定が30分ほどでオルリー空港というところについて

7時まで2時間半ほど時間があった。

とにかく寒かった。

まだオープンしていない売店からMONAKOという文字と赤い車がプリントされたパーカーが見えて、それを買うか買わないか考えて時間を過ごした。

 

途中自動販売機でリプトンのホットティーを見つけて買った。

こっちのリプトンは日本のリプトンよりも酸味がある気がする。

レモンはなくてアプリコット味。

 

こっちのスーパーにはお茶が売っていないので

帰ったら麦茶か緑茶が飲みたい。

 

寒さと眠さの峠を越えてニースに2時間ほどで到着。

ついに来たニース・・・と声を漏らしてしまうほどそこはニースだった。

迎えるのはヤシの木と燦々と降り注ぐ日光。

寒を凌ぐため首に巻いていたスカーフをとってサングラスをかける。

 

コートダジュール空港からニースの市内まで20分ほどバスに乗った。

空港の敷地内を出ると、真っ青な海と空。

ここに来るためにフランスに来たって強く思った。

パリは16歳の時に来たことあったけど、

知らない場所に行くのってやっぱり不思議な感覚に陥る。

 

バスを降りて少し散歩をして、ホテルに荷物を預ける。

それから街を散策。

パリとはまた違って街はカラフルだった。これがマティスが見た街かと納得する。

気温も高いが視覚の温度も上がるような感じ。

 

ホテルにチェックインして、水着に着替えて海へ

海岸に行くと夕方の5時くらいだったのに人はいっぱいだった

海に入ると流石に夕方で冷えたか、水が冷たくて膝下で断念

でも、海岸に上がると目の前に座っていた老夫婦に「なんで出るんだ、全部入れ!」って言われ、言われるままにひゃーひゃー言いながら海に入る

あっという間に私の足は地面から離れ、広大すぎるニースの海の中にいた

 

こんなにしっかり海を感じたのはいつぶりだろうか

子供の頃に祖父母と母と行ったハワイを思い出す。

実際のその時ことは覚えてない。その時に撮られた写真を見たことがあって、その時感じた印象がグッと再び胸に押し寄せてくる。

さらに不意に飲み込んだしょっぱすぎる海の味で最高潮になった。

隣で1人で泳いでたアジア系の男の人に「最高!」ってグットポーズをした。

多分彼も最高潮だったんじゃないか、めっちゃ白い歯でグットポーズを返してくれた。

1人でも最高潮になれる自分がいたことに今では驚きだ。

 

その日の夜はホテルのクイーンベットを独り占めに寝たのだけど、

日焼けで根がりが打てなかった。

▲ホテルのベランダから

▲ホテルの朝ごはん